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ぎゅぎゅっと!

好きなひと好きなだけ

まぶしい



先日、出身高校の吹奏楽部のコンクールでの演奏を観に行きました。

わたしは吹奏楽部でした。クラリネットをしていました。パートリーダーをしていました。という話は、以前の記事で書きました。

わたしはパートリーダーでしたが、リーダーらしきことができたという記憶はありません。同じ学年の子があと5人いましたが、5人のほうがわたしより断然しっかりしていましたし、断然楽器もうまかった。なので、後輩を怒ったり指導することはほとんど他の子にしてもらっていました。

一学年下には、三人入ってきました。そのうち一人の男の子は、指揮者になり(うちは学生指揮でした)、二年生になるときに、もともと希望していたオーボエパートになりました。二人の女の子のうちの一人は、突然精神的ななにかで、学校を休みがちになり、部活を辞めてしまいました。

そして残った一人の女の子。頭がよくて、よく笑って、しっかりしていて、すぐに「すいません!」って言って、とってもとっても楽器のうまい子でした。気づけば、一人になっていました。

わたしたちの学年のわたし含め6人は、彼女のことが大好きでした。もちろん今でも大好きです。わたし自身もたくさん助けてもらいました。

わたしたちが三年生、彼女が二年生になったとき、新しく5人の一年生がクラリネットパートに入りました。

経験者二人、初心者三人でした。ほんとうにいろいろありました。三年が引退したあと、二年生はひとりになってしまう。わたしたちは焦っていました。この子たちには早くうまくなってもらわないといけないと。

二年生と三年生はもともととても仲が良く、いや、仲が良すぎたからでしょうか、一年生との壁がどんどん厚くなっていることにみんな薄々気づいていました。

みんな優しかったし、優しく厳しく教えたはずだけど、なかなか一年生は上手くなりませんでした。コンクール前に、みんなでたくさんたくさん話し合いもしました。楽器の上手い下手というよりは、気持ちの面で、合わせなきゃいけないことがたくさんあったからです。

ある一回の話し合いのあと、一人の男の子が部活を辞めていきました。その男の子には、きっとわたしたちが伝えたかったことは、なにも伝わっていなかったんだと思います。

その後、コンクールでわたしたちは学生指揮になってから初めて金賞をとることができ、引退しました。

コンクール直前まで、何度も話し合いをしましたが、最後の最後まで、壁は無くなっていなかったと思います。でも、あのときわたしはみんなの顔を見たときに、「大丈夫そうだな」と思ったことを覚えています。

しかし、秋頃にもう一人が部活を辞めました。ほんとうにびっくりしました。その子は一年生のなかで一番楽器がうまく、一番期待していた子だったからです。

心配でした。ほんとうに。どうなるんだろうと。ほんとに。


そして、先日のコンクール。わたしが引退してから一年。

引退してからちゃんと聴いたのははじめてでした。

も~~~涙が溢れて笑 堪えるの必死でしたね。やっぱり、うちのマーチはうちの音は、とってもいいなと。好きだなと思いました。

クラリネットは、その当時二年生だった子がひとりと、当時一年生だった子がひとりバスクラに、あとは今年入ってきた子でした。当時一年生だったあと二人は、舞台の上にはいませんでした。オーディションとか、したんだろうなぁと思います。

銀賞だったけど、ほんとに感動を与えてくれる素敵な演奏だった。ほんとにほんとに、いろいろあったんだろうなぁと思います。

ほんとになにもできずに引退したから、そういう心残りというか引きずってるものがたくさんあって、部活に関しては。だから余計に、泣けてきたというか。ごめんねと、がんばったねと、なんていい演奏なんだろう、と、いろいろな感情が合わさって、胸がいっぱいでした。

つい一年前まで、わたしも高校生だったのにな。眩しかった。高校生は。ほんとうに。コンクールに向かって金賞に向かって次に向かってみんなでがんばるというか、しがみつくあの感じがほんとうに眩しかった。

いいなぁ高校生。尊くてしかたがないなぁ。

ちょっとなんかいろいろと、忘れていた気持ちを、後輩たちに演奏というかたちで思い出させてもらいました。聴きに行ってよかったな。

みんな、ほんとにお疲れさま。こころの底から尊敬しています。



バスクラにいった子が、「先輩はあこがれです」というひとこととともに、わたしの一個下の子とのツーショットをLINEのトプ画にしているのを見て、また涙が出てしまったおばちゃんでした。いつのまにこんなに老けてしまったんだろうね。